2月22日、韓国、日本をはじめ世界各国で愛されたボーイズグループB.A.Pのメインボーカルを務めていたデヒョンが、ソロアーティスト、チョン・デヒョンとして10ヶ月ぶりに来日し、自身初のソロイベント「JUNG DAEHYUN SOLO LIVE SHOW 2020~START LINE~」を行った。
昨年4月にソロミニアルバム「CHAPTER2 “27”」、10月にソロシングル「Aight(アイッ)」をリリース、11月からは約2か月間にわたりミュージカル「グリース」に出演するなど、充実したソロ活動を行っていたデヒョン。今回のイベントタイトル~START LINE~には、新たな出来事を始めるときには常にまっさらな気持ちで挑もうとするが、さらに今回は、ソロアーティストのチョン・デヒョンとしてファンと共に2020年をスタートしたいと言う決意も込めたという。
イベントは初ソロシングルで「All Right」の略だという「Aight」からスタート。ダンサーを従えデヒョンらしい洗練されたダンスと、ラップまで1人でこなす姿はさすが一言。続く2曲目の「When you call」は、ソロミニアルバム 収録曲で、大変な時はいつでも電話をしてほしいという、一途で切ない片思いの歌詞に優しい歌声がマッチした楽曲。
2曲のステージを終えるとステージにはこの日のMCの古家正亨さんが登場し、トークコーナーへ。まずは、先日閉幕したミュージカル「グリース」について聞かれると、ミュージカルを見ていない方の為にと、デヒョンは自身が演じたダニー、古家さんが彼女役のサンディ役に扮し「グリース」の1シーンを再現することになったのだが、2人の名(迷)演技に会場からは笑い声も聞こえる中、シーンのラストで古家さんが舞台から姿を消すと、そのままミュージカルの楽曲「Sandy」を披露するという驚きの展開に。ファンを楽しませたいというデヒョンらしい演出に会場中が笑顔になった場面だった。
久しぶりの日本、さらに初のソロイベントということで、進行を間違えてしまうなど緊張していたようだが、ファンと一緒に自身に関する○×クイズや、質問コーナーなどでファンと交流するうちに、大きな笑い声も増え次第にリラックスしていく姿に、芸能活動9年目にも関わらず失われないデヒョンの純粋さを改めて感じた。
その後も「Aight」のカップリング曲で今回初めて日本で披露したダンナンバー「Bomb」、過去の思い出をたどりながら、これからも様々な出来事を美しく記憶していくという思いを歌った、ソロミニアルバムのタイトル曲で美しい高音が印象的なバラード「君は僕に」、アンコールで1部ではB.A.Pの楽曲でファンからの人気も高いR&Bバラード「with you」、2部ではバラード「君そして夜」まで、まさに多彩なステージングでファンを楽しませた。
質問コーナーでこれからの活動について聞かれた際「日本の曲をレコーディングした。発売はいつになるかは、まだわからないけど。また皆さんに会いにこれるよう頑張る」と話したデヒョン。作詞作曲や、新たなジャンルの音楽にも挑戦し、アーティストとして立ち止まることなく進んでいこうというデヒョンの決意を感じるイベントとなった。
(テキスト/平松道子)