KIM NAM GIL ROAD SHOW 2019 熱血夏季-Summer Fever- レポート

 

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韓国で高視聴率を記録し大ヒットしたドラマ『熱血司祭』(原題)の主演を務めた俳優キム・ナムギルが、2019年7月24日森のホール21 大ホールにて、ファンミーティング&ライブイベントを開催した。

 

 

第1部 ファンミーティング

6時30分ちょうどに会場が暗くなり、拍手とたくさんのグリーンのペンライトで迎えられたグレーのアンサンブル姿のキム・ナムギルが、優しい微笑みで登場すると、そのままピアノの前に座り、綺麗な旋律のエンニオ・モリコーネ「Love Affair」を弾き始めた。とても丁寧に、そしてとても感情が込められた美しいピアノの音色に、シーンと皆が聴き入り、会場からはため息が漏れた。

1曲弾き終わると、「こんにちは キム・ナムギルです。久しぶりですね。今日 この会場に来てみたらすごく遠かったですね(会場からは笑い声)。なので皆さんがこんな遠くまで来てくださるか心配でした。なんでこんなに遠い会場なんだ!とちょっと怒っていました。でもこの町がすごく綺麗で、気分がほぐれました。高い建物も無いので。」(会場から笑い声)

「今日は手短に済まそうと思います。なぜかと言うと、皆さんお帰りが大変そうですからね。」と、優しさを込めた冗談で会場を笑わせた。

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トークコーナー

まずMCがピアノ演奏の事に触れると、「久しぶりに韓国でファンミーティングをやった時にもピアノを弾いたのですが、その時はとても緊張しましたし、皆さん笑っていたのですが、日本ではぜんぜん緊張しませんでした。皆さん安心していましたよね?」(会場から笑い声)

すると、最前列に座っている子供さんが目に入ったようで、そのお子さんが8歳で、お母さんに連れられて来たのではなくファンクラブに入っている事を知ると、近寄り嬉しそうに握手をし、「一気に平均年齢を下げてくれましたね」と皆を笑わせ会場を和やかな雰囲気にさせた。

MCの、今回はどのようなイベントにしていこうと思ったかと言う質問に、「作品が終わってからすぐに皆さんにお会いしたかったので、とにかく早くイベントを開催しようと思っていました。皆さんに会いたかったです!!」

最近まで撮影で忙しかったと思うが、撮影が終わってからはどんな風に過ごしていたのかと言う質問に、「今回僕が出演したドラマが韓国でとても愛され視聴率が良く、先輩方もたくさん見てくださったので、その先輩方にご挨拶するのに忙しかったです。あっそんなに深刻に受け止めないでください!ただご飯をおごってーとか軽いものですので。

僕は年に一度は日本に来ていましたよね。でも韓国では8年ぶりのファンミーティング でしたので、その準備をするために時間を使っていました。」

MCが地上波でも常に20%をキープしていたと言うと、「いや22%ですよ!その2%というのはすごく大事な事ですよ。」(会場から笑い声)

韓国では今夏休みだが夏の特別な計画はあるか?と言う質問に、「実はドラマが終わってから休暇を取って旅行をしようと思っていたのですが、今回のファンミーティングの準備のために行けませんでした~ ホント~(会場から笑い声)。

これが終わったらシベリア横断鉄道に乗る予定なのですが、皆さんご存知だったのですか?(会場から拍手) 僕は、3等車に仕事と休暇を兼ねて乗る予定です。」

ワールドスターが3等車ですか?の問いに、「どこがワールドスターなんですか」と謙虚な姿を見せた。

 

FEVER,ACTION コーナー

今回の大ヒット作品『熱血司祭』は、KNTV・8月9日 20時50分~2話連続・毎週金曜日 日本発放送が決定している。

今回のドラマは、コミックとかアクションとか色々な要素が凝縮されているが、最初にこの役が来た時はどんな印象だったかと言う質問に、「とっても新鮮でした。なぜかと言うと、神父さんなのに人を殴ったりと怒りに溢れているのですが、その怒りを調節出来ないという状態で、ストーリー以上にそのキャラクターに惹かれました。」

日本ではまだ見れない状態のこのドラマだが、このコーナーでは、キム・ナムギルが選んだ名場面とアクションシーン、コミカルシーンがスクリーンに流れ、なぜその場面を選んだのかを解説してもらった。

1 名場面シーン

①車の中での会話シーンが流れる

「これを選んだ理由は、これはまだ最初の方で、台本を横に置きながらやっていたのが印象的だったのと、ここに出て来たセリフがすごく良かったからです。聖人にも過去があり、罪人にも未来があると言うセリフだったのですが、このドラマが語ろうとしている内容を表しているのではないかなと思いました。僕は人は意志があれば変われると思っています。今は聖人だけれども悪い人になる事も、また今は罪人だけれども良い人になる未来もあるという意味なんですね。

このシーンの後に僕は神父様に会いに行ったのですが、その神父様が、「良い仕事をしていますね」と言ってくださいました。「いや、僕には色々と罪があるんですよ」と言ったら、先ほどの、「自分を罪人だと言う聖人がいて、自分を聖人だと言う罪人がいる」という話をしながら神父様が僕の手を握ってくださり、僕は涙が溢れてきました。でもその途中で神父様が急に、お祈りをしましょうと仰ったので、一つの宗教に定着しないでいようと思っている僕は、すぐに感情が冷めてしまいました。」(会場から笑い声)

②暗い音楽の中、キム・ナムギルが銃を向けているシーンが流れる

「これを選んだ理由は、さっきの話と似ているのですが、これは本当は許したくない人を許すシーンで、これを撮りながら、許す事も許される事も大変で、両方ともかなりの勇気が必要だと思いました。すごいメッセージだと思い、これを選びました。」

2 コミカルなシーン

手でお互いの顔の半分を隠すシーン・酔っ払ってお店のガラス壁に唇を押し付けながら倒れこむシーン・女装シーンなどハイライトのコミカルシーンが流れる

「僕はあまりお酒は飲みません。酔ってガラス壁に口をつけるシーンは、飲み過ぎたという事を表現しようと思い、振り返ったら店員さんがいたので挨拶をしようとしたけれど、体を支えきれなくて唇で挨拶をした、という1回で撮ったアドリブでやったシーンです。

女装は、作家の方はホームレスのメイクをして欲しいと仰っていたのですが、僕が女装を提案しました。そうしたら快くいいですよと仰ってくださったのですが、この時はまだ真冬だったのです。僕は小さい頃に確かストッキングを履くと暖かいと聞いていたので、衣装チームさんに下にもっと履いた方がいいと言われたけれども、大丈夫です!と言って、ストッキングだけで撮影に臨みました。けれども衣装チームさんが言っていたのは寒いからではなくて、醜く映らないためだったのですね。動くとワンピースが上がってきちゃうんです。こんな風に。(ポーズをつけると会場から笑いが起こる)結局ワンピースが上がっちゃってすごく寒かったです。なのでスカートを履いて冬を過ごしている人を見ると、すごく尊敬します。日本の方が暖かいのでしたら、冬は日本に来て過ごさないといけないですね。」(会場から割れんばかりの拍手)

3 アクションシーン

様々なカッコいいアクションシーンが流れる

「ほとんどスタントは使わなかったです。なぜかと言うと、アクションも演技の一つなので、スタントを使うと楽ですけれどもどうしても自分がやっているように見えないので、出来る限り自分でやりました。でも本当の理由は、アクション監督さんから、『スタントを使うよ』と言われたので、僕は出来る!!という勝気な面が出たからなのです。僕の勝負魂を刺激してくれたのです。実はピアノもそんな理由だったのです。ピアノの先生が、『難しいですよ』と仰ったのですが、僕は難しくても弾ける!と言ったのです。でもそのお陰で1ヶ月苦労しました。先生の仰る事をよく聞いておけば良かったです.. 」

ニュースで怪我の事を聞いたのですがどうですか?の質問に、「今でも治療はしているのですが、良くなってきています。実は怪我をしたのは両方の手首だったので、ピアノは諦めようかと思ったのですが、8年ぶりにお会いする韓国のファンの皆さん、1年ぶりにお会いする日本のファンの皆さんに違った姿をお目にかけようと思い、僕の手は諦める事にしました。実はマイクを持つのも辛いのです。」(会場からウソ~と笑い声)

改めて、このドラマの一番見て欲しい所はどこですか?の質問に、「このドラマの一番大事な所は、僕です!!(会場から笑い声) このドラマは小さな役でもとても注目を集めました。アンサンブルというのがどれほど大事なのかを見せてくれました。

 

FEVER,WANT コーナー

続いて、事前に会場の皆さんから聞いてあるお願い事に、キム・ナムギルが答えるコーナー。

1 今、ナムギルさんが、熱血に興味のある事は何でしょうか? また興味を持ったきっかけがあったら教えてください。

「健康・歩く事です。1日に1万歩以上歩くと体から病気が無くなるそうです。ですから最近歩いているのですが、膝が痛いです.. しかも僕に、歩くと健康に良いですよと教えてくれた方は、今日、膝の手術をしています..  だから、歩いた方が良いのか、真剣に悩んでいます。(会場から笑い声)歩き始めはいろいろ雑念が多いのですが、歩いているうちに頭の中がスッキリしてきます。なので最近、歩く事にハマっています。

そしてもう一つは、僕はこの撮影のために6ヶ月くらいなかなか家に帰れなかったのですが、タムタムが僕の事を透明人間扱いしていて、悲しいのです。韓国にはたくさんの野良ネコがいますが、僕はエサやオモチャを買ってあげるために働いているのに、母にばかりなついて、僕には目もくれないのです。最近では僕が近づくと逃げてしまうのです。どうしたらネコが関心をもってくれるのか、考えています。

こんな風に、僕には最近二つの事に関心があります。」

 

2  ナムギルさんの幼い頃の写真を見せてください。幼い頃からイケメンなのだと思います。

初公開の幼い頃の3枚の写真がスクリーンに映し出された。(会場からワーという声)

「左の写真は1歳か2歳頃の写真で、まだ世の中を知らない頃の写真です。右側の写真はだんだん世の中を知って、真ん中の5歳くらいの写真では髪の毛も伸びて、世の中の全てがわかってきたという事です。」(会場から笑い声)

 

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3  いつも持ち歩いているカバンの中身を見せてください。

SPさんがウエストポーチを持ってくる。

「たいした物は入ってないですよ。パスポート・wifiルーター・カードケース・タバコ・通話用のワイヤレスイヤフォン 以上です。実は中身は全部抜いておいたのです。」(会場から笑い声)

 

4  ナムギルさんの生声で、「おはよう! 今日も一日頑張って」と、目覚まし時計に録音していただけますか? 

特別にスマートフォンに録音が許可された。

「おはよう! 今日も一日頑張ってください」「おはよう! 今日も一日頑張ってください」「おはよう! 今日も一日頑張って~」と何回も言ってくれる優しさを見せ、皆 貴重な声を録音する事ができた。

 

5  愛嬌満載のセルカタイムを希望します。

キム・ナムギルがセンターカメラに向かって、花ポーズ・手でハートポーズ・ウインクの3つのポーズをとった。

ここまでの感想を聞かれると、「いつも来る度に嬉しいです。遠くまで来させてしまって申し訳ないです。今度はもっと近い会場を取ってくれ~~!」

クールな表情・リラックスした様子・おどけた所・メイク中など、様々な撮影風景の映像が流れる

 

第2部 ライブ

 

白いTシャツに紺のジャケットをラフに着こなしたキム・ナムギルが登場。

Roman(日本語で)

チョウム ヌッキム クデロ

の2曲を歌い終わったところで、「皆さんがご存知の2曲でした。(会場から笑い声)いつも皆さんに違う曲を聞いていただきたいと思っていて選曲に悩むのですが、皆さんと息を合わせるためには皆さんが知っている曲を選ばなくてはいけないとも思っています。

1曲目のRomanは発音に気を使います。

2曲目のチョウム ヌッキム クデロは、初めて感じたままに愛するというテーマーが込められています。皆さんに対する僕の本心です。ここまで遠いのに会いに来てくださり、平日でご家族のご飯も作らなくてはいけないだろうし、申し訳ない気持ちになります。いつも皆さんが僕に送ってくださる愛情に感謝しています。

いつも言っている事ではありますが、これからも良い俳優、そして良い人として、皆さんの気持ちに応えてお返ししていきたいです。

では次の曲 アナジョをお贈りします。」

アナジョに続いてクリウォを歌い終わると、「難しい歌ですねー。先に歌ったアナジョという曲は、何の理由もなく抱きしめて欲しいという意味合いの歌詞です。皆さんに抱きしめて欲しいという願いを込めました。そして次に歌ったクリウォは、どうして選曲をしたかわかりますよね? クリウォというのは恋しいという気持ちなのですが、いつも僕は皆さんの事を恋しいと思っているので選曲しました。(会場から大きな拍手)

皆さんのお陰で本当に楽しい時間を過ごせています。毎回僕が来る度に未熟な僕を愛してくださって、抱きしめてくださって、そして僕の味方になってくださって、どうも有り難うございます。

さっき僕が歌ったアナジョ抱きしめて欲しい、そしてクリウォ恋しいは、皆さんを思って歌った曲だと言ったのですが、僕は選曲する時に歌詞を見るのですが、いつも僕は皆さんのそばにいる俳優になる、そんな意味を込めて選んだ曲です。

では最後の曲です。(会場からえ~~の声)仕方ない。すごく遠すぎる。(会場から笑い声)

ではI’ll Be There 聞いてください。」

会場はスタンディング・手拍子で盛り上がり、歌い終わっても拍手が鳴り止まず、そのまま次の曲Forever(日本語で)へ。2番は会場にマイクを向け、一緒に大合唱となった。

歌い終わると舞台から消えていった。

「キム・ナムギル!」の呼び声とともにアンコールの拍手が巻き起こる。

それが続く中、1階後ろ中央口から愛してはいけないのを歌いながら再び登場したキム・ナムギルは、揉みくちゃになり、歌が途切れてしまいながらも、笑顔で、やっとの事で舞台まで辿り着くと、「愛してるよ! 今日は楽しかったです。お家に帰って美味しいご飯を食べてくださいね。また次にお会いしましょう! アイシテルヨ!!!」

スクリーンにはリハーサル風景が映し出され、エンドロールが流れ、ファンとキム・ナムギルにとってとても幸せなひと時は幕を閉じた。

 

セットリスト

1 Roman

2 チョウム ヌッキム クデロ

3 アナジョ

4 クリウォ

5 I’ll Be There

6 Forever

7 愛してはいけないの

 

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■ファンクラブ情報 

Kim Nam Gil JAPAN OFFICIAL FANCLUB  「GiL Veot」 https://www.namgil.jp/

 

  ドラマ放送情報 

『熱血司祭』(原題)

KNTVにて8/9(金) 〜日本初放送スタート 

毎週金曜午後8:50~11:15

(再放送:毎週木 正午~午後2:30)

 

  DVD発売情報 

KIM NAM GIL ROAD SHOW 2019 熱血夏季 -Summer Fever- DVD

価格 / \6,500(税別)  発売時期 / 20191113日発売予定

仕様:オリジナルパッケージ仕様 オリジナル特典付き

大阪公演の模様に加え、貴重な撮り下ろしインタビューの模様も収録

商品詳細: https://www.koari.net/products/detail.php?product_id=13895

 

 

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